Italian Tour (8)
イタリア一周
Italian Tour (8)
旅程表を見ながら、やっとフィレンツェか、これが
最後の観光になる、と思うとこの10日間を一緒に
旅して来たグループとのお別れが名残おしくもなっ
て来た。 と、同時に我が家も恋しくなった頃で誰
と話しても同じような口調であった。
フィレンツエに行く途中、サン ジアミアノに寄った。
葡萄畑はまだまだ延々とつずく。 この街の人気者は
猪君であるらしく、お土産屋さんの前には大抵、猪の
頭が飾ってあった。 猪のサラミ(チンギャーレ)を
2本買ったが帰途、ニューヨークの空港で没収されて
しまいました。 丘と言うより坂の上、城壁に囲まれ
権力を誇示する意味で高い塔を盛んに建てた事で有名
なこの街、サンジアミアノの広場には美味しいジェ
ラート(イタリアのアイスクリーム)でチャンピオン
になったというアイスクリーム屋さんがあり、ツアー
デイレクターのハイデイさんがグループ全員に其々、好
きな味のジェラートを奢ってくれた。
イタリア観光はどこへ行っても人の山なのでジェラー
ト一つの為にもギュッギュー電車と同じです。 やっ
とジェラートを入手した者は広場の中央にある井戸の
側に集まって「う~ん、美味しい」と口にしながら廻
りの塔を見上げだりこの井戸を掘るにも昔の事とてど
れだけの労力を要したのか、と考えたりしていました。
フィレンツエ! 私の待ち焦がれていた都市です。
ミケランジェロの傑作「デイビッド」に会える日。
デイビッドは全裸の像です。アカデミア美術館の奥で
たくましい体をご覧くだされとばかりに立っている。
この像は人間の体構造の研究にもあるといわれる程は
っきりと脈、筋肉、視線、が浮いて出ている調和のと
れた身体の流れその中にはフィレンツエを信じる強い
愛国心が見えて来る。 油断はならぬと据え付けた眼
は緊張感に溢れている。じっと見つめていると彼もこ
ちらの眼を追っている。 私は今、ここで実際にミケ
ランジェロの彫刻した実物のデイビッドの像を見てい
るのだと思うと大感激でした。
レオナルド、ダ、ヴィンチにしてもミケランジェロ
にしてもルネッサンス期が生んだまさの天才で芸術家
にとってはたまらない個性強いとでも言える都でしょ
う。ここで忘れてはいけない事は、ミケランジェロが
お世話になったメデイチ家とその学校。 メデイチ家
は心優しい方針の家族で現金が払えない者には信頼を
持ち余裕を与え銀行家(現代のクレジットカード組織)
から政府の権力まで進んだ名門。
グッチなどのアウトレットも見えたが私はフィレンツ
エのシンボルであるデイビッドの像をひとつお土産に
買った。然し、あのオリジナル彫刻を鑑賞した後には
その横に出て来る物は無い。 街全体が芸術の都に思
えた、因みにその日のホテルも芸術雰囲気に溢れてい
た。


<< Home